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R周瑜×R孫策





偶に思うんだ。
ふとした瞬間君が消えてしまうんじゃないかって。こんな馬鹿げた事、君には言えないね。言ったら笑われるだけだ。



その日はどんよりと曇っていた。まるで何もかもを飲み込んでしまいそうな、そんな天気だった。
周瑜はいつも通り執務に追われていた。せっせと仕事をこなすが、なかなか減ってくれない。
全く、何故私が孫策の分までやらなければならないんだ。愚痴の一つも出て来る。
少し休息をとろうかと思い顔を上げる。晴れている日なら強い日差しが差し込んできているが、今日は曇りだ。日差しは入り込んではいなかった。

「一雨きそうだな。」


ーーそう言えば孫策は今何処にいるのだろうか。
いつもこの時間帯になると周瑜の所に来る。それなのに今日はまだ来てはいなかった。心配になった周瑜は探すことにした。


***


駆けていた。
ただひたすら駆けていた。別にそれをするのに意味なんか無かった。ただ単に、がむしゃらに駆けていた。
まるで何かから逃れるかのように必死になっていた。何故自分がこんな事をしているのかと疑問に思ったが、そんな事はどうでも良かった。
暫く駆けていると晴れていたらきっと見晴らしが良いのだろうと思える場所に出た。そこで孫策は馬を走らせるのをやめ、手近にあった木にくくりつけ、一休みをすることにする。
ぼーっとしているだけなのに、何故だか心が安らいだ。

「偶には一人で遠乗りするのも良いな。」

空を見上げ、またぼーっとする。
そう言えば、いつもこの時間には周瑜の所に行ってるっけ…。

「今頃探してるかな。」

そう思うと何だか申し訳なくなってきた。でも、今は戻りたくは無かった。

「もう少しだけここにいるか。」

決めるまでに時間は掛からなかった。木に背を預け、目を閉じる。暫く経つと、そこには規則正しい寝息だけが聞こえるようになった。

陽が大分傾いて来た頃に孫策は飛び起きた。

「まずい…公瑾に怒られる。」

急いで馬に跨り駆け出した。少し行った所で、こちらに単騎で掛けてくる者がいた。初めは刺客かと思ったけど、よくよく見てみると周瑜だったのに気付く。
遠目だからよくは見えないけれど、何だか切羽詰まった顔をしているように見える。どうしたんだろう、と思っていると周瑜は馬から飛び下りてこちらに走り寄って来る。だから自分も同じように馬から下り、こちらに来るのを待つ。

「伯符……っ!!」

怒られるのかと思い身構えるが、そうでは無かった。孫策は周瑜に抱き締められていた。よく見てみると、周瑜は泣いているように見えた気がした。だから、優しく聞いてみる。

「公瑾、一体どうしたんだ?」
「伯符が、一瞬消えてしまいそうに見えて、それで…怖く、なったんだ。」
「俺が消える?何言ってんだ。俺は公瑾の前から消えなんかしない。絶対に。」

ーーそうだ。伯符は絶対に消えなんかしない。だから安心して良いんだ。


泣くのをやめろよ、と孫策が言うと、周瑜は微笑を浮かべてそうだね、と言った。




おわり


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なんだこの微妙なものは。
色々とごめんなさい。そして読んで下さって有難うございます。
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